いざなぎ流
そして、岡豊城のあとにもう一つお城を見に行く予定だったんですが、以前行ったことのあるお城だったこともあり、すごく暑かったのもあり。 高知県立歴史民俗博物館の企画展示に中井先生が食いついて「これは見なあかんな〜♬」って事になったんで、見学してきましたよ!
企画展「秘められた神と祭り」 高知の不思議をたずねて
非常〜〜に、面白かったです!
高知県内の不思議で魅力的な祭りや神事についての展示で、中でも「いざなぎ流」の展示を見たのは良い勉強になりました。
「いざなぎ流」は高知県香美市物部に伝わる民間信仰で中世の陰陽道(小説や映画の陰陽師なんかで有名になったアレです)が土佐国で、修験道、仏教、神道などが混じりあり独自に育まれてきたと考えられているそうです。
いざなぎ流を習得した「太夫」と呼ばれる宗教者が数人いらっしゃって、普段は普通の暮らしをしながら依頼を受けると、病人祈祷や家祈祷、占いなどを行っているという。 陰陽道の流れをくむ呪術が、京都からこの地域に伝わり、変化しながらも現代でも残っているなんて凄いことですね。
考えてみれば三好氏は阿波国と近畿を往来して勢力を広げていたし、伊予の西園寺。土佐国には公家である一条家が荘園を持っていて、戦国時代には公家大名とも呼ばれるような存在になっている。 今考えるより、京都と四国の関係というのは近かかったんだと思います。
それにしても他の地域にもあったであろう、このような民間信仰が途絶えること無く令和の時代になっても物部に残っていたことは奇跡に近い事。 中世日本人の精神性を今に伝える貴重な生きた資料と言えるだろう。
そして、これを儀式の作法や文言を記録する事は出来る時思うが、これからの時代に精神性とセットで残していくことは非常に難しい事だとも思う。
日本という国の奥深さと、民俗学研究の大切さを同時に感じた見学となりました。
図録や資料をプレゼントしていただいたので、この後読むのか楽しみです♬
チラシです。このチラシも雰囲気あって良い♬
春風亭昇太