ザブトン海峡・航海記

4号高弥百坊へ

2011年10月9日

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4号こと春風亭昇太は、鎌刃城イベントの翌日、浅井攻めの織田軍前線基地の「横山城」に行くつもりだったのですが、学芸員の方が「高弥百坊」に登るという話を聞き、急遽ご一緒させていただく事にした。

「高弥百坊」は山岳寺院である高弥寺を、京極・浅井と城塞化した寺院で、以前隣にある「上平寺城」に行った時、すぐ隣の山にテラス状の段々を見つけて聞いたところ、本で読んだ事のあった高弥寺跡と聞き、いつか行ってみたいと思っていた場所だ。

山道を行き、山門跡に到着したら「凄い〜〜!」

山門前に深い空堀に、門を入ったところは、大きな桝形。完全に城だ!(写メ1 ちょっとこの写メは判りづらいなぁ〜)

 ところが、そこを抜けると直線通路の両サイドに、お寺が配置されたスペースが雛壇状に広がり、一番後ろに深い堀切がある。

途中には竪掘りもあるが、大雑把に書くと。寺院の前後に城郭としての防御遺構が配置されているというわけだ。

近江には、寺院を城郭化した例が、沢山あるという。

 そこから考えると、元は寺院があり。城を作ってからも寺院を城の内部に作っていた「安土城」の。なるべく攻め安くさせないために、直進させないという、お城のセオリーを無視した、門を入ってからの直線通路も、寺院を城郭化。あるいは寺院的要素を残そうとした城だと考えれば、あの直線通路も、そんなに突飛な発想でもなのかな?なんて思えた。

城と寺院の関係は、面白そうだ。

写メ2は遺構の中に咲いていた猛毒の「トリカブト」の花。笑点の楽屋に持って行こうかな〜♪