「イーちゃんの白い杖」ナレーション
2018年9月14日
いただいた仕事は基本的に断らない。まぁスケジュールの事もあるので、断らないといけない仕事もあるんですが。なるべく仕事は受ける事にしている。
自分で考えている事なんてたいした事が無い。向かないと思っていても、やってみたら意外と面白かった…なんてことがあるからだ。
最近ナレーションの仕事が続いている。
原稿を画像に合わせて読むなんて、このカミカミ王子と言われている僕にはムカないとも思いながらもやっている…
先日はドキュメンタリー映画のナレーションをやってきた。
「イーちゃんの白い杖」は静岡県焼津市に住む、全盲のお姉さんと、重度の障がいをもつ弟。そしてその家族の20年間にカメラを向け、数々の賞を受賞したTVドキュメンタリーの映画化である。
僕みたいな薄っぺらい人間が、こんな仕事していいのか?と思いながら、映画を撮った橋本真理子監督と相談しながら、なんとかやってきました。
事前に原稿と映像を送ってもらっていたので、何度か映画を見ながら下読みをしていてたのだが、登場する人達がみんな静岡の人なんで、つられて僕もいつのまにか静岡弁のイントネーションになってしまって弱ったなぁ。
そして、あるシーンになると原稿が読めなくなる…どーしても泣けてきてしまうのだ。
本番のナレーション撮りの時も、そのシーンが来ると画面を見ないで、読み出しを教えてくれる赤いシグナルだけを見て原稿を読んでました。
ドキュメンタリー映画なんで、大きな劇場で大々的に上映される訳ではありませんが、まずは11月10日から静岡県内で上映して、順次県外へも上映の場所を広げていきます。
皆さんの街で上映の時は是非どうぞ。
春風亭昇太