ザブトン海峡・航海記

歌丸師匠の化石

2021年1月22日

歌丸師匠が化石になったんじゃないですよ。  笑点に入ってまだ日が浅い頃、いろいろお世話になっていたので何かお礼がしたいと思ったんだけど、後輩が何か買って品物を渡すというのも、なんだかワザトラシイ…  そんな中で、歌丸師匠が好きな物をお弟子さんにリサーチしていたら、歌丸師匠は「化石」を集めているらしい!って事を聞いたのだ。  釣りが趣味なのは知っていたが、化石も好きだったんだ〜  で昔、知り合いから「コレあげる!」って貰っていた化石があるのを思い出した。  歴史は好きだけど、好きなのは「中世史」で恐竜が生きていた「中世代」じゃ無い。  もともと、誰か好きな人がいたらあげようと思っていたから、これ幸いと歌丸師匠に「師匠、恐竜の足の化石らしいのですがボクはよく分からないので貰っていただけますか?」と聞いたら「えっ!いいの!」とスゴい笑顔で貰ってもらえたのだ。  それから何年も過ぎて、先日お弟子さんの桂枝太郎さんから「ウチの師匠が会長からもらっていたのはこの化石ですか?」と写真を見せられて、そこに2つ写っていた一つの化石を指さびて「そうコレ」と言ったら「師匠が亡くなったのでお返ししてもいいですか?」と聞かれ、歌丸師匠との思い出にもなるので「もちろん」って言ったら、これがやってきました。 {CAPTION}

 指差したのは右下の小さい骨の化石なんだけど枝太郎さんは、この二つごとだと勘違いしていたようだ。   訳を話したら「引き取り手もいないので、形見って事でいかがでしょうか」と言われて預かる事になった。  恐竜の玉子の化石らしい。  もしかしたら高価な物かもしれないし、何かあればお返しするつもりで、僕の勉強部屋に置くことにした。  見る度に歌丸師匠を思い出してるんですが、そのうちこの玉子の化石がだんだん歌丸師匠の頭に見えてきました♬  歌丸師匠ありがとうございました!       春風亭昇太