ザブトン海峡・航海記

サブトン海峡・航海記

歌のゲスト

2012年10月13日

モロ師岡くんに頼まれて、モロちゃんと文左衛門の二人会のゲスト出演した。
前日に来た構成表を見たら、僕の高座が無い?連絡したら歌のゲストだそうで、歌うのは知っていたが、まさか歌だけとは〜
当日は、僕の会に良くきてくれているお客さんも多く、落語が無いので申し訳なかったので、終わった後、人見知りなので僕が絶対にやらない、お客さん交えての打ち上げに参加した。
ありがとうございました。
写メは、打ち合わせしてなかったので、衣装がバラバラの楽屋ショットです。

まとめ。僕の中世史観

2012年10月9日

はじめに
勉強不足や説明不足もあるだろうし、複雑な中世の社会を語るには、あまりに文字数が足らない。ざっくり過ぎるのを承知で書きます。
ゆえに「僕の中世史観」というタイトルにしました。
「僕の中世史観」
今回の見学は、中世史の面白さを再確認する旅になった。
日本の中世史を理解しようとする時に、一番障害になるのが、近世のイメージを、そのまま中世のイメージに当てはめてしまうことだろう。
僧侶は静かに、世の平安を望んで、質素な暮らしの中で日々のお勤めに励む。
武士は、武士道精神を尊び、武道の鍛練の中で、社会を統治する。
農民は、租税や粗食に耐えて、ひたすら与えられた土地にしがみつき、一揆を起こそうものなら、たちまち抑えられて、命乞いをする…
この時代劇のような歴史観を中世史に当てはめるには、無理がある。
中世は、もっと混沌としてダイナミックなのだ。
日本国という単位がまだ完全に意識として確率していない時代の中世は、コミュニティ自体が国家なのである。
例えば今回の、白山平泉寺のように、僧侶であり、であり、武士であり、職人であり、商人であり、農民でありの人が、白山信仰の結びつきの中でコミュニティを作り、対抗勢力があれば武装して、地頭でも攻め滅ぼし、一向一揆と衝突し、戦国大名でも簡単には手を出せない一大勢力として、この地に君臨し、城の要素も併せ持つ、整備された寺院都市を形成する事が出来たのである。
だから、農民や僧侶に追っかけ回され、命乞いした武士もいただろう。
もう少し細かく言えば、農民と武士の性質を持った人や、僧侶と武士の性質もった人に、追っかけ回され、命乞いした武士と農民の性質を持った人もいただろう…となる。
江戸時代の士農工商のイメージを引きずると、力強い中世日本の姿が見えてこないように思うのである。
そこから考えれば、身分の低い農民上がりの豊臣秀吉が天下を取ったというのも、近世の視点で見れば偉業かも知れないが、中世の視点でいえば、そんなに驚くような事ではないかも知れない。(先祖が何だかよく判らない戦国武将なんて沢山いる)
織田信長の、本願寺焼き討ちも、本願寺城に立て籠る敵兵を駆逐した。という事で、無抵抗の僧侶や庶民を残忍にも惨殺したといった話ではなく、本願寺が皆殺しにしなくてはいけないほどの脅威的な一大勢力だったという、ひとつの証しだ。
織田信長包囲網の中で、下手したら逆に本願寺勢に攻められ、信長が磔になっていても、不思議ではは無かったはずだ。
秀吉がおこなった「刀狩り」も秀吉自身が、一揆や自身に当てはめ、武装する農民の怖さを知っていたからではないか。
ついでに言えば、江戸時代の「武士道」という教えや価値観は、中世の時代に逆のぼりさせないために、主君に対し反抗させない、一種の洗脳の要素もあったのではないだろうか?
職業も、意識もボーダーレスな世界。その混沌が、僕を中世史の世界へ誘うのであり、暇を見つけては雑木林の城の遺構を見つけては、キャーキャーさせる要因なのである。
本願寺が、北陸の一向一揆が、平泉寺が天下を取っても、全くおかしくなかった時代があった…
もし、そうなっていたら、近世、近代の日本の姿は、また別のものになっていただろう。
そう…松平健さんは、暴れん坊将軍ではなく、数珠を振り回して、悪人をこらしめる、暴れん坊大僧正だったかもしれないのだ。
写メは、落語家であり足軽でもある昇太。バカだなぁ。

白山平泉寺旧境内5

2012年10月9日



さて、当時の白山平泉寺は、ただ静かに修行をする寺ではない。
平泉寺は利害の対立する組織には敢然として立ち向かう、具体的なパワースポットだった。
木曽義仲の軍に協力して参戦したり、地頭・淡河時治と闘い、これを自害させ、一向一揆勢と抗争を繰り返している。
対抗勢力があるのであれば、当然攻められる事も想定しているのだろう…
南谷三千六百坊の南側、女神川に面して、あきらかに人工的に削平した、中世城郭でいう「帯曲輪」があり。(解りにくいけど写メ1)
平泉寺のある尾根の、西側からの侵入を阻止するように堀があるのだ(写メ2)
実際に、現在は「白山平泉寺旧境内」という名前だが、以前は「白山平泉寺城」という名称で国指定史跡されていた、寺であり、城なのである。
他にも、土塁もあったし…多分もっと詳しく見ていけば、城としての遺構も、数多く見ることが出来ただろう〜。
そして、ここ白山平泉寺は、最終的に一向一揆に攻められて焼き討ちにされ、一大勢力としての歴史の幕は閉じる事になる…
今回見てきた坊跡等も、以来400年後の現代に発掘されるまで、地中に眠っていたというわけだ。
…そんな歴史を学べ、発掘された器等の展示もされている「まほろば」という施設も完成して、オープン前に見せて頂いた。「まほろば、最初のお客様です…」なんて言われて恐縮したが、そちらも是非♪
あー。面白かった!
なんだ結局、芝居が終わった後、通常営業じゃ無くて、趣味かよ?って方。
違います。夜は勝山市市民会館で、白山平泉寺旧境内の遺構について対談し、その後、落語もやってますよ〜(写メ3)

白山平泉寺旧境内4

2012年10月8日


石垣はテラス状に広がる坊を整然と区画している。
「歩きやすく、ありませんか?」と問われた。確かに歩きやすい。
「通路の石は丸いんですよ…」
よく見れば、積んである石垣はゴツゴツしていて、敷いてある石は角が丸く、なめらかになっている。
つまり、場所によって石を替えていて、路面は川原石を使って歩きやすくしているわけだ。
気を使ってるぞ!平泉寺♪写メ1
そして写メ2。どうですか、この通路脇の側溝!!
この側溝を見たら、この場所が完全に都市計画されて造られている事がよく解る。
ここは、ただの排水溝だったのか?
洗濯したりと、ちょっとした生活用水路だったのか?(井戸は坊の北側に一例に並んで、何ヵ所か掘ってありました)
僧兵が仲良く並んで、洗い物をしている姿を想像するのも楽しい…
あれ?昇太は城だけじゃなくて、お寺の跡も好きだったの?
そんな人のために♪
…つづく

白山平泉寺旧境内3

2012年10月8日


南谷三千六百坊院跡に向かう。
「発掘して、これが出てきました…」
目に飛び込んでくる風景に思わず、わぁ〜。とため息が出た…そこには、見事に積まれた石垣と、石を全面に敷き詰めた通路が広がっているのだ。(写メ1)
こんな感じの場所を発掘すると(まだ発掘調査していない箇所です)写メ2
こんな見事な、写メ1のような石垣が出現するんですよ〜♪
さてこれを、もう少し細かく見て見ましょう…
つづく…

白山平泉寺旧境内その2

2012年10月5日

勝山市教育委員会の方から説明して頂きながら平泉寺さんの参道を歩けば、木漏れ日の中に、浄化された空気が満ちている感覚に包まれる…
さすが、日本を代表するパワースポット!!
美しい苔も素晴らしく、ボクの汚れちまった悲しみも浄化されてゆくようだ。
そして、その中で苔に包まれるように礎石が規則的に並びながら顔を出していて、その礎石からも往時の建物の巨大さが偲ばれる。
そして…
現在、発掘調査中の白山神社(明治時代の神仏分離政策で神社になってます)の南側「南谷三千六百坊」に向かった、そこには!
斜面にテラス状に、坊院跡が広がっているのだ…
(写メ1・パンフレットより)
その姿とは…
つづく♪

白山平泉寺旧境内♪

2012年10月4日


先日、福井県勝山市のお招きで「白山平泉寺旧境内」の遺構を観てきました。
凄かったです!
白山平泉寺は白山信仰の中心となった寺院ですが、現在のお寺の、穏やかなイメージとは異なる、強大な宗教勢力の拠点になった場所です。
戦国時代の最盛期には、四十八社、三十六堂、六千坊と言われる数の建築物が境内に建っていて、僧兵の数が八千人というから、戦国大名クラスの、お坊さん王国と言ったところでしょうか。
現在は、中部最大のパワースポットとも言われ、パワースポット好きの若い女性も集まる平泉寺さんですが、その白山平泉寺旧境内遺構とは…
つづく♪
〓春風亭昇太〓

春風亭昇太・鳥越城に

2012年10月3日

ペテカン「ワルツ」も幕を下ろし。通常営業に戻って落語家してます〜。
昨日は石川県の「鳥越城」に行って来ました♪
一向一揆の拠点になった「鳥越城」は織田信長に攻めらて落とされますが、そこは戦国時代の一大勢力の「一向一揆」
江戸時代のお百姓さんが起こす一揆とは、規模が違います。
逆に取り返して。また取られたりと、激戦の舞台になった城です。
門が復元されてます。発掘調査からの推定の復元ですが、雰囲気出てましたよ〜。
空堀、本丸の切岸と見所もたっぷりです。
良かったぁ〜♪
福井市に泊まって、お腹空いたので、フラッと入った寿司屋が旨いし、安いし〜あーっ、幸せ♪

「ワルツ」終演

2012年10月1日

赤坂レッドシアターの「ワルツ」昨夜、無事に終演しました。
いい芝居に参加出来て、楽しかった〜
やりたい事は、自分だけで考えていると、いつの間にか自分が出来そうな事ばかりになってしまい、全然拡がらない事は経験上解っている。
だから、落語以外の何にでもかかわりたいのである。
僕が死んだ時に「春風亭昇太は落語一筋に生きた人だ…」なんて、絶対言われたくないのである。
今回もしかり。脚演出の本田君に、あの役を託されて戸惑ったけど、本当にやらせてもらって良かったと思う。
ご来場の皆様、ありがとうございました。
僕の落語は落語の修行だけで出来てるんじゃないです♪
写メは、昨夜の怒涛の打ち上げでの松金よねこさんとのツーショット♪

ワルツ。昨日は

2012年9月27日

昨日の夜の公演には、知り合いが大勢来てくれた。
柳家花禄ちゃんも、その一人。
終演後会ったら
「兄さん。春風亭昇太の色が全く無くて(これ、ホメ言葉だよ)これは兄さんのファンは喜んでくれるでしょ〜」
と言ってくれた。
芝居は評判が良くて、僕もやっていて楽しいし、珍しい春風亭昇太が観られる事だけは間違い無し
あと4日。頑張ろう〜っと。

スナック「おやじ」

2012年9月25日

スナック「おやじ」は赤坂レッドシアターの楽屋裏。冷蔵庫脇にある、座席数2つの小さなお店。
夜毎、ビターな恋物語を演じ、疲れたおっさんが集って、頂き物のお酒やおつまみをチビチビやってます。
時折、片付けや明日の準備に忙しいスタッフや役者が前を通り抜け
「また呑んでるんですか!!」
と言いながら、人のコップを奪っては、グイっと呑んで、また作業をする…そんな気さくな雰囲気が魅力のスナック「おやじ」
先日開店したばかりなのに、閉店の日も迫ってますね〜。
たまに出る演劇ですが、本当に僕は作品に恵まれています…

稽古場で呑み♪

2012年9月14日

稽古が終わり、今日は稽古場で呑み♪
料理上手の古屋さんが作ってくれたのは煮込み♪
この人は、今は出たけど喬太郎くん、白鳥くんがいた団地に住んでいた二人の知人。世間は狭いのだ。
飲んで明日も頑張ろう〜♪

台本〜

2012年9月14日

猛烈に稽古してます。
ここにきて、ほぼ毎日通し稽古(本番と同じように、やる稽古です)やってます。
ホントに台詞たっぷりで、台本もボロボロ!
昇太は落語だけでいいやって思ってる方。いつもと全く違う感じのワシ観なくて良いのかなぁ〜。
春風亭昇太観察だけでも安いと思いますよ。
ぴあでは売り切れました。後はこちらで〜。
ホントにこんな役、絶対にやらないと思う!
お近くのセブンイレブンでチケット発券!
[Gettii ★ペテカンオンラインチケットサービス]
【予約フォーム】
携帯から→ http://cnfti.com/met5639/
PCから→ http://confetti-web.com/ticket/ticket.asp?G=pe00te26&S=120921
※ご予約前に登録が必要になります。観劇に使えるポイントが貯まります!
【電話予約】
□0120-240-540(カンフェティチケットセ ンター/平日10時〜18時)
※ご予約前の登録は必要ありません。ポイントは付きません。
[ペテカンチケッツ&公演詳細]
□http://www.petekan.com(PC・携帯共通 )
※学割を含むご予約は、こちらからのみの受付になります。

50 ボイス再開!

2012年9月7日
大好きな仕事の一つ「50ボイス」が10月からシーズン4として再開される♪
50ボイスは一年間の前期と後期どちらかでやっていて、今年はオリンピックの関係で後期の10月から始まるのだ。よく「50ボイス終わりましたね 」とか、再開しても「あれは再放送ですか?」なんて言われるが、シーズン4で四年目を迎える事になる。
それに先立って、昨日「気仙沼復興ボイス」ということで気仙沼に行ってきた。
街の様子も少し観させていただいたが、家の土台を残したままで、大きな船が放置されている地区もあり、このブログにのせるために写メ撮ろうとしていたのだが、シャッターを押す気にはなれなかった。
気仙沼ボイスも、大変辛い経験をした方の言葉の中の何気ない一言に、災害の大きさと、人の強さを感じられ、考えさせられる事が多かった。
収録を終えて、気仙沼から一関に帰る車の中で小池栄子ちゃんと、途中で入れる僕たちのコメントの難しさを語っているうちに、面白い事を思い付いた♪
知り合いの芸人さんや役者さんに頼んで、ボイスを作り、それを毒のあるコメントでバサバサ切っていく…ってライブやったら面白いんじゃないか…
どんなに真面目な話をしていても、そんな事を考えるのは芸人の本能みたいなものだが、そんな事言って盛り上がったバチが当たったのが、渋滞にハマり一関の新幹線に間に合わなかった…仕方ないので、駅でビール
気仙沼の皆さん、ありがとうございました。
50ボイスの再開日等々、子細はまた。じゃ、これから芝居の稽古に行ってきまーす!!

稽古中〜

2012年9月4日

稽古場を移して、我が家からはさらに遠くなりましたが、毎日稽古場で頑張ってます〜。
稽古が終わったら、皆と食事したり、酒飲んだり♪
何だか新鮮だし、行ったことないような店に入って、大学生みたいに食ってます〜。
夜中に、飲んだ後こんなの食べて〜。どうしよう〜
〓春風亭昇太〓

稽古場1

2012年8月24日

毎日暑いですね〜。
そんな最中、ペテカンの「ワルツ」の稽古場に通っています。
昨日は客演らしい事もしなくちゃと思いアイスの差し入れして、喜んでもらった。まぁ、自分が食べたかっただけなんだけど、アイスって久し振りに食べると美味しいね〜。
で、稽古は大変な事になってますぜ!
ほぼ出ずっぱりです。段取り多いです。セリフたくさんあります〜!!

稽古中です〜

2012年8月22日

只今、猛お稽古中です〜。
お昼から始まって、ただいま20時過ぎ…
ダメだ、疲れた〜。もうクタクタだぁ〜〜。
もう少し続きそうだよ。公演まで後1ヶ月!
頑張れ、オレ!!
稽古場の様子は
http://blog.livedoor.jp/pwaru2/
こちらにどーぞ♪

終わった♪

2012年8月21日

新宿末廣亭の8月中席のトリ、終わりました〜。
8月は浅草のオイランズから、ず〜と寄席が続き、その間、テレビやって、ラジオやって地方に行って、そのうち9月に出るペテカンさんの芝居「ワルツ」の稽古が始まって、毎日夜の7時まで池袋の稽古場で稽古してからの寄席入りという状況で、正直クタクタでしたが、連日一杯のお客様に助けられて(マクラ途中で話しかけるオバチャンやサゲ間際に携帯鳴らすジーさん、ひたすらメモる人々等、助けてくれない人もいましたが♪)無事に終了しました。
皆さん、ありがとう♪スイカ食べて、稽古場に行ってきます〜。

トリをトル

2012年8月13日

ただいま新宿の末廣亭で、久々のトリをとってます!
8月は浅草演芸ホールのデキシーランドジャズのニューオイランズに続いての寄席出演です。
新宿末廣亭 八月中席 夜の部の主任は
8/11(土)〜20(月) 20:30上がり。休みはありません。
ご来場お待ち致しております。お暇でしたら是非ど〜ぞ♪
写メは、打ち上げしてバカになったボクと末廣亭の看板です〜。

上津部田城だ !!

2012年7月22日


きょうは柳家花緑ちゃんと一緒に三重県津市にある三重県総合文化センターでの落語会だ。
んで、総合文化センターには、三重県文化会館がありそこが会場なのだが、ここには文化会館だけでなく「上津部田城」が在るのだ〜
楽屋入りして、打ち合わせの後、城跡にダッシュだ。
楽屋口からダッシュする事10秒程。すぐ裏が城跡だった。
道路工事の為城跡は削られて現在は主郭部が残っている。土塁に堀切。この堀切がイイ感じだった。
写真を撮っていたら、落語会に来てくれたお客さんに「昇太さんですよね!?」と声をかけられて恥ずかしかったなぁ〜