ザブトン海峡・航海記

4号高津戸城へ寄る

2009年3月21日

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4号こと春風亭昇太は「笑点」収録を終え、群馬県みどり市、大間々にある「ながめ余興場」へ、朝日さわやか寄席の公演にきた。ながめ余興場は、銅山で、エライ儲かった時代に建てた風情のある、良感じの劇場だ。

2時間ほど早く着いて、楽屋でボンヤリしようかと思ったが、地図を見ていたら。胸騒ぎ地図に、ながめ余興場の脇を流れる、渡良瀬川の反対側に「要害神社」の文字。

 

 

城跡に、よくついている地名が幾つかある「城山、根小屋、堀ノ内、殿山、等々」そして要害も、そのひとつだ!

さっそく携帯で「大間々 城郭」で検索したら。出た~!「高津戸城」場所もどんぴしゃ「要害神社」がそれだ。

こうなると、日没までの時間との戦い。事務所の車で神社駐車場に行くと、高津戸城の案内板があり、すでにココが三の郭と知る。 

神社に向かって、ずんずん進むと、竪堀らしき物、曲輪らしき場所を見ながら、神社の一段下に出ると、明らかに腰曲輪が一の郭をぐるりと一周している!城壁がカッコいいぞ!(写メ1)

その後も、尾根にそって堀切で防御された場所が23段認められたり、井戸跡を見つけたりと、予習しなかっけど、遺構が比較的単純な分、分かりやすかったぁ。

その後、カメラで雑木林に拡がる遺構を撮っていると、女の子を連れたお母さんと遭遇。怪しかったのだろうか?女の子が「何してるの?」と聞いてきた。お母さんは、女の子に、この人に話しかけちゃダメ!オーラを出して「ホホホ」と乾いた笑い声を出している。

正直に「お城を見に来たの」と答えると「ここに、お城有ったの?お母さん!」お母さんは「この男、オカシイ」といった引きつった顔で「ホホホ」と笑う。

「お城だったら、お姫様と王子様はだれ?」お母さんは、早くこの場を離れましょう!って感じで娘の腕を引っ張りながら「ホホホ」と笑っている

お姫様は知らないが、よっぽど、案内板に書かれていた、由良国繁に攻められ、この城で無念の討死をした、里見勝政、勝安兄弟の最後を、感情たっぷりに語ってやろうかと思ったが、警察に通報されそうだから止めておいてやった!

あの親子。今度逢ったら、成敗してやるからな!

日没タイムアウトで楽屋に帰り、落語炸裂!里見兄弟も喜んでいるであろうホホホ。