ザブトン海峡・航海記

春風亭昇太・韮山城に

2013年2月12日


先日、伊豆の国市での公演があり、その前日に韮山城を見ませんかとお誘いがあり、喜んで参加させていただいた。
一行は伊豆の国市文化振興課の皆さんに、静岡古城研究会の望月さん。滋賀大学の中井均先生に僕。
韮山城は25年ぶりだ。まだ二つ目だったボクが師匠のお供で韮山の落語会に来た時に、合間を縫って行ったので、汗だくで韮山城を駆け回ったのを覚えている。
今回は、時間はたっぷりあるよ〜♪
先ずは、韮山城。
整備で木を伐採してくれているので、25年前とは雲泥の差の見やすさである。三ノ丸と権現曲輪の間を通るルートの虎口(城の出入口)は大きな枡形になっていて、凄い迫力だ!
三ノ丸は現在はテニスコート。隣接する韮山高校の学生さんだろうか。青春している!
韮山高校は「にらこう」と呼ばれている県内屈指の進学校であり、静岡で一番歴史のある公立高校。その昔は甲子園で優勝した事もある文武両道で、校章には北条家の家紋であるミツウロコがあしらわれているそうだ。格好イイぞ!
頭が良くて、学校が名城!なんて羨ましいんだ〜♪(校庭の発掘調査では、堀が見つかっている)
権現曲輪は神社の参道を造るために一部壊れているが、土塁がキレイに一周しているのが判る。
二ノ丸、本丸と良好に遺構が残っているが、圧巻だったのは本丸の先にある遺構。「塩蔵」と伝わっているが、煙硝蔵とも櫓台とも考えられるこの場所は何だったのだろう?それにしてもコの字形のキレイな土塁だ♪(写メ1)
一旦、城池と呼ばれる溜め池に側に出て、天ヶ岳に続く尾根方面に進むと、出てきた〜!
3ヶ所連続する巨大な堀切だぁ♪(写メ2がその1つ) その中の天ヶ岳側の堀切は、車が通る生活道路にもなっている。
この堀切で天ヶ岳方面とは完全に遮断され、韮山城は独立した城郭として、その機能を果たせるのだ。
久しぶりの訪城だが、良い整備が進んでいる。何と言っても特筆すべきは、その見やすさで、その一番の要因は木の伐採にある。
改めて史跡である山城を、ただの山にしない為に、木の伐採がいかに有効な手だてなのかを確認出来た韮山城見学だった。
次は、天ヶ岳だ〜
つづく♪
〓春風亭昇太〓