ザブトン海峡・航海記

原城 ♪

2018年3月29日

 

 落語会で、南島原市に行ってきた。一緒に演った柳家喬太郎さん達は当日入りの、当日帰り。

 だけど、僕は前日入り。今まで一度も行ったことない街なら当然ですね。

 そう。お城を見に行くのだ ! 

 南島原市といえば、超有名な「島原の乱」で一揆勢が立て篭った「原城」に有馬氏の居城「日野江城」

 まずは、最近発掘調査が進んでいて、城郭研究の先生達から見学を勧められていた「原城」だが。その前に「南島原市有馬キリシタン遺産記念館」に行く。

 ここにはキリスト教伝来から島原の乱にいたる、ご当地の歴史と原城、日野江城の資料が展示されている。時間が無いのでキリスト教の歴史は駆け足で、お城の資料の展示を見る。

 ここには原城の発掘調査で出てきた十字架や、原城本丸大手門の石垣や地表面のレプリカがあります。一揆勢の遺体の上から石垣などで埋めたという、刀傷などが残る人骨の様子などが解りますよ。

 そして、いざ原城へ。

 原城は、有明海に突き出た台地の突端にある。日野江城の支城ということだが、城域はかなりの広さで、支城という雰囲気では無かった。それは主郭部分に行って、さらに強く感じる。

 乱の後に破壊されているが、石垣を使用した大きな枡形や、櫓台があって、堂々たる近世城郭である。この主郭部はとてもじゃないが一揆勢の仕事ではないだろう。キリシタン記念館でも有馬氏の造ったものとの説明をうけたが、有馬氏の居城の日野江城に行って?マークが頭の上に一杯出てきてしまった。

 …その?はまた後程。

 発掘が進む原城。今後の成果が楽しみだ。

 3万7千人と言われる一揆勢だが、女・子供を含め殺されて、亡骸は打ち捨てられてた城。

 今はそんな惨劇があったとは思えない程、静かで穏やかな城跡でした。また行きたいなぁー。

 写メは原城本丸から突き出た櫓台と、原城本丸に立っていた天草四郎くん。手を合わせて海を見ていました…

    春風亭昇太