前回のパルちゃんと撮った写真は、長崎戦の間違えでしたね。失礼♬
さあ。先日、水戸芸術館で独演会がありました。水戸芸術館の独演会はいつも凄く楽しいです。
お客さんは非常に好意的で、演者の意図をくみ取ってくれて理解力が高いので非常に演りやすいんですよ。 ヘタすると「あれ?ボク上手くなったの?」って勘違いしてしまう程♬ さすが徳川御三家の文化度の高い地だ。
独演会も楽しみだが、もう一つ楽しみがある。それが美術ギャラリーの展示。
時間があったら早めに行って、その日の展示を楽しんでますよ。
今回は「山下麻衣+小林直人 他者に対して、また他者と共に」 2人のアートユニットの展示は、当たり前の暮らしの中の、当たり前の行為を当たり前じゃないアプローチでアートに昇華させている。(…って、そんな気がする…美術のことは分からないからね♬)
それは例えば、アフリカから日本に来る動物さんはさぞ寒かろう。なんていう事を具体化してキリンが着る巨大なキリン等身大のセーター編んでみたり。
普段、普通に使っているスプーンというモノを、海岸の砂鉄を集める事から始めて、作り出したり。
様々な制作物を犬が遊んで噛んだりする事でワンちゃんと共作。 普通なら破壊されたと考えられる「物」を作品にしている。
僕は美術に詳しい訳でもないので、正しいか正しくないかは分からないし、こういうアートを見てそんな事を考える必要もないのかもしれないけど、感想としては「普通」って何だろう?って事を頭に浮べられた事が面白かったです…
「普通」とか「普段」って何?…
勝手な感想ですが、僕たちがやっている新作落語にも似ているなと感じました。
「普通」は視点を変えると「普通」でなくなり、異常も異常が集まったり常態化したら普通になる… 立ち位置の違いで様々に変化する「普通」
…見終わった後の、煙にまかれたような感覚。なんとも、気持ち良かったです…
見たことのない世界を覗くのは面白いですね♬もう少し時間かけて見たかったです。 2人が作るアートは偶然と根気が必要なんだけど、見る側も全部ちゃと味わおうとしたら、かなりの時間と根気が必要ですね♬
これ読んで、多分多くの人がなに言ってるのか分からないと思います。ギャラリーで見た人なら少しだけ理解してもらえるかな?
岡本太郎先生は「芸術は爆発だ!」と仰ったけど、それはきっとアーティスト側の話で、見る側にとっては「芸術は導火線だ!」なんだと思う。 火がついた導火線が頭の中に入って個々の頭の中です爆発するのだ! 頭の中の火薬の種類や量や質が違うから、爆発のしかたも様々!
それでいいのだ!
「山下麻衣+小林直人 他者に対して、また他者と共に」は水戸芸術館現代美術ギャラリーで10月6日までやっていま〜す。
春風亭昇太